大混乱のカナダGP

ついにルイス・ハミルトンがF1初優勝。

日本時間今日未明に行われたF1カナダGP。
ついにマクラーレン・メルセデスのルーキー、ルイス・ハミルトンが初優勝。
ここまで開幕からずっと表彰台に上っていて優勝は時間の問題だと思っていましたが・・・。

毎年カナダGPはそのコース特性からアクシデントがつき物で今年もやっぱりセーフティーカーが出動する事態に。
特にロバート・クビサのクラッシュはショッキングでした。
トゥルーリとの接触で外側に弾き飛ばされコンクリートウォールに激突。
その反動でコースを横断し、再度反対側のコンクリートウォールに激突。
マシンは大破、残ったのはモノコックだけと言うとても大きなクラッシュ。
やっとマシンが横転してストップ。
その時はクビサのヘルメットがピクリとも動かなかったので最悪の事態を想像してしまいました。
救出され、病院に搬送されましたがクビサはほぼ無傷だと言うことなので安心しました。

正直、ドライバーの安全を考えるとカナダGPの舞台ジル・ビルヌーブサーキットは安全性に問題があると思います。
狭いランオフエリア、縁石のすぐそばのコンクリートウォール。
特徴としてはモナコと似てると思いますが、違うのはその平均速度と最高速度。
ジル・ビルヌーブサーキットはアクセル全開率が非常に高いサーキットとして有名です。
その分、速度は出ます。
確かにコンクリートウォールすれすれをマシンが通過していく様はとてもエキサイティングです。

今、FIAは市街地サーキットにおけるナイトレースを計画中ですが、ドライバーの安全性を考えると怖いものがあります。
もちろんこういう類のスポーツはトラブルがあるからこそ楽しい、というのは分かってますが、さらに危険度を増してまでエンターテイメント性を出そうとするのはどうかと個人的には思います。
市街地でのナイトレースでもし雨が降ったらどういうことになるか。
想像するだけですごく危険なレースになるという事が分かると思います。

話は変わり、昨日のレース。
まぁ、ハミルトンの優勝は素直にすごいと思います。
ルーキーイヤーで始めて走るサーキットで、しかもあんなタフなレース展開の中ポール・トゥ・ウィン。
けど、個人的に一番嬉しかったのはBMWのニック・ハイドフェルドが2位に入ったこと。
今年は開幕前からニックに頑張って欲しいと言っていたので非常に嬉しかったです。

あとはキミがしぶとくポイントを獲得しましたが、正直期待はずれな結果に。
戦前は北米2連戦はフェラーリ優位と言われていたので・・・。
やっぱり、キミはマシンの技術的な面には興味ないって言うのは本当なんだろうか・・・。
実際にキミが抜け、アロンソが加入したマクラーレンのマシンは調子がいいし。
開発能力がイマイチと言う評判がずっと付きまとっているからなぁ・・・。
速さは絶対にナンバーワンだと思うんだけど・・・。

ホンダは相変わらず絶不調。
トヨタはラルフがなんとか1ポイント獲得。
トゥルーリがいい位置にいただけにリタイアは残念でした。

レース最終盤にスーパーアグリの琢磨が王者アロンソをオーバーテイクしたのを見て、なんかいたたまれない気持ちになったのは日本人として失格でしょうか？
なんかあの時アロンソを応援している自分がいました（笑）

いくらタイヤの差があったって言ってもねぇ・・・。